『こんこんさまのいうとおり』という本を出したら、
悪友・古織るっちさんが番外編を書いてくれました!というか、
半分るっちさんがつくったもんのような本なのでした(ネタ出し的に)。
ご注意 ↓
無双佐和山のところに采配バカ殿がやってくるパロディです。
バカが幼児化&ケモミミ化している、バカな妄想本です。
バカだけど仕事はできる設定なので、殿に気に入られ、豊臣夫妻に気に入られます。
あと周りにケモノ好きのゆるい大人が多いです。
つっこむひとが左近しかいません。
ちなみにバカはあんまり状況把握ができていません。
三成がふたりではややこしいので、バカは便宜上佐吉と呼ばれています。
そんなかんじでもだいじょうぶなら、ずずいっとスクロールしてください。
こんこんさまのいうとおり・番外編
「佐吉居るか!!」
「………ギン千代、佐吉は先程左近が寝かしつけたところだ。静かにせよ」
「むぅ、昼寝か…」
「あぁ、隣で船をこがれて鬱陶しかったのだよ」
「そんなに疲れているのか?」
「……おねねさまや秀吉様、それにあの馬鹿共に遊ばれた上、
呆れるほどおねねさまの手料理を食べさせられたんだ。
遊び疲れて腹がくちくなってしまったのだろう」
「そうか…(´・ω・`)」
「あれ?ギン千代さんじゃないですか、どうしたんですか?」
「あぁ左近、アレは?」
「佐吉さんなら、ぐっすりですよ」
「起きそうにないのか?」
「もしかして佐吉さんにご用で?」
「うむ、戦屋のところの猫がややこを産んだので見に行ってやるのだ!
佐吉にも見せてやろうとおもってな」
「そうですか、猫を………」
「なんだ左近?」
「いえ、実は佐吉さんが来てからやたらとデカい猫が屋敷を彷徨いてるんですよ…」
「デカい猫?」
「ええ、しかも額に島津さんの所の紋があるので多分島津さん家の猫なんですけど…」
「戦屋の猫が居てはいけないのか?」
「いえ、ギン千代さん。居ちゃぁいけないとかではなく、
今佐吉さんを寝かしつけてるのがその猫なんですよ(汗)」
「左近、何を言っているのだ?遂に呆けたか?」
「殿!?左近はそんな歳じゃないですよ!!」
「佐吉は猫と寝ているのだな!!起こさぬから見せてくれ」
「猫に寝かしつけられるとは…。拾ったときといいユルい奴だ」
((左近にはこの2人は荷が重すぎます。誰かツッコミをもう1人位配置してください))
〜そして佐吉の昼寝している部屋〜
「(おい左近、アレは本当に猫か?)」
「(はい。佐吉さんは島津さんの猫だって言ってましたよん)」
「(覚えていたのか!?)」
「(そういえば『オニぼんたん』って呼んでましたね)」
「(おい、アレは戦屋の猫ではないぞ)」
「(えぇっ!?佐吉さんは確かに島津さん家の猫だと…)」
「(戦屋の猫は全て会ったことがあるが、アレは居なかった)」
「(全部と会ったことあるんですか(汗))」
「(そもそも猫なのか、左近?佐吉と同じ大きさはあるぞ?)」
「(だからやたらとデカい猫って言ってたじゃないですか!!)」
「う〜ん(∋_∈)」
「騒ぐから起きてしまったではないか」
「……左近」
「左近が悪いんですか??」
「うにゅ〜ぅ(>_<)」
《おぁ〜ん》
「あれ?オニぼんたんおはよー( ´∀`)」
《にゃあ(ゾリゾリ)》
「痛いよ、オニぼんたん(゜´Д`゜)」
「左近、さっさと助けてこい!」
「猫に舐められてるだけじゃないですか?」
「喰われるかもしれんだろう」
「どれだけ佐吉さん弱いんですか!?」
「本当に戦屋の紋だな」
「島津さん家の猫ですよね?」
「くっ、戦屋めっ!家の猫全て会わせてくれたのではなかったのか」
「そこが怒りどころですか(__;)」
「おい、佐吉。ソレは何だ?」
「ぴすぴす(;.;)オニぼんたんです」
「猫なのか?」
「はい。しまづさいきょうのねこです(*´∀`*)」
「島津の猫なのだな?」
「はい!ねぇ?オニぼんたん」
《に゛ゃあ》
「よし、左近。返しに行くぞ」
「行くんですか?」
「ちゃんと見張っておけと言ってやる(-.-#)」
「そうだ、ちゃんと全て紹介しろと文句を言わねば!!」
「2人共、怒って乗り込まないでください(==;)(菓子折り持って行こう)」
〜そして島津屋敷〜
「戦屋!!貴様、会ってない猫がまだ居たではないか」
「おぉ、お嬢。遅かったな」
「お嬢ではない、立花だ!」
「宗茂から石田の子ぎつねを捕まえに行ったときいておる。どれどれ、どこじゃ?」
「戦屋!聞いているのか!?」
「(・∀・)」
「おぉ、お主か」
「はい!いしだみつなりですいまはべんぎじょうさきちです!
めざすはわらいのあふれるてんかです」
「ほぉ、笑いか…。いい心がけじゃな」
(^_^)ノ""""ヨシヨシ
「ほめられた(*´∀`*)」
「おい、島津。猫はちゃんと見張ってろ上がり込まれては迷惑だ(`_´)」
「ふむ、何のことだ?」
「この猫の事だ!」
《ふんっ》
「………いい面構えの猫だが、儂の猫ではないぞ」
「なっ!?
……佐吉、嘘をついたな(--#)?」
「うそではないです(;.;)オニぼんたんはしまづどののねこです(>_<)」
「違うと言っているではないか!!」
「あの、殿?
この猫佐吉さんと同じ世界の島津さん家の猫なんじゃないですかねぇ…」
「……なんだと、左近?」
「記憶のない佐吉さんが名前を知ってますし、
この猫ずっと佐吉さんを守れる位置に居るんで、そうじゃないですかねぇ」
「儂ではない島津か…。気になるな(笑)」
「佐吉さん、その猫の主はこの島津さんですか?」
「ちがいます。ちがうしまづどのです」
「ほら、佐吉さんは嘘なんてついてませんよ、殿?」
「ふんっ」
「まぁ、猫を見に来たんじゃろう?こっちだ」
「……戦屋、ややこはどうなのだ?」
「元気に乳を飲んでおる(笑)
お嬢欲しいのか?」
「お嬢ではない、立花だ!!………可愛いのだな?」
「おぉ、可愛い盛りだ」
「み、……見に来てやっただけだ!勘違いするな!!」
「そうだな。貰ってくれるなら、まず宗茂に許してもらってからにしてくれ」
「………」
「ややこですか?」
「あぁ、儂の猫のな」
「ちいさいのですね」
「おぉ、お主の手のひらに余るぐらいだな」
「かわいいのですね(´∀`)」
「お主もなかなかな(笑)」
「佐吉さんご機嫌ですね」
「デカい男に登ってるときが特に、な」
「直江さんに頼んで前田さんでも呼んでもらいましょうか?」
「止めろ。屋敷が騒がしくなる」
「真田さんも直江さんもまた来るって言ってましたね」
「コイツが居れば仕事が早いので、構わん」
「なんだかんだ言って馴染んでますね…」
「…ふんっ。飼い主が来たら文句を言って即刻引き渡す」
「そうですか(^^ノ)」
「何だ?そのなにか言いたそうな面は」
「いえいえ、何にも無いですよ(^^ノ)」
「……チッ」
「おい、お前たち!宗茂を説き伏せる策を考えろ!!」
「なんだギン千代?」
「戦屋に言われたのだ…」
「貴様が飼いたいと言えば通るだろう?」
「………宗茂が駄目と言えば駄目だ」
「何故?」
「佐吉も駄目だった」
「ちょっとギン千代さん!?佐吉さんを飼おうとしたんですか!?」
「屋敷に連れ帰ろうとしたら、取り上げられた(´・ω・`)」
「持って行けばよかったものを…」
「こらっ!!殿なんて事を言ってるんですか!!!!」
「立花もこんなもふもふのが欲しい」
「あれじゃないですか?ちゃんと世話をすると言ったら良いんじゃないですか?」
「世話か…」
「駄目だよ、ギン千代。結局は世話しなくなって家臣が面倒をみる羽目になるのだから」
「宗茂!!」
「可愛いからって連れ帰っていたら、直ぐ動物屋敷になってしまうしね」
「動物屋敷」
「させないからね。
それに、戦ででている間に大きくなってしまうんだから…」
「……宗茂」
「だから近所に飼わせて、好きなときに遊びに行けば面倒も少なくて良いじゃないか」
「ちょっ、風神さん!?なに爽やかに自己チューな事言ってるんですか!」
「宗茂!頭がいいな!!」
「雷神さんも乗せられないでくださいよ!!」
「はっはっはっ(笑)遊びに来るぐらい構わん」
「甘やかすのは良くないですよ!島津さん」
「くだらん。帰るぞ、左近」
「殿…(泣)」
「しゃこ〜ん(゜´Д`゜) たま〜。゜(゜´Д`゜)゜。」
「どうしたんですか佐吉さん、って!!??猫に埋もれて姿が見えない!?」
「ややこのねこをさわってたらかこまれました。たしゅけて〜(┳◇┳)」
「ほほぅ、好かれておるなぁ(笑)」
「暢気な事言ってないで助けましょうよヽ(゜Д゜ノ)」
「宗茂!これはいいな!!」
「はいはい、でも飼わないからね?」
「むぅ…」
「左近さっさと回収しろ!俺は帰りたいのだ!!」
((ツッコミが増えるどころか、自由人が増えたじゃないですか))
「ぷぇ〜ん(ToT)ゾリゾリいたいよぉ(T^T)」
《フシャ〜ッ!!!!》
サァーーッ
「ほぅ、一声で退かせるとは中々の猛者じゃな」
「猫ながら凄い気迫ですねぇ」
「宗茂、これがいい!立花らしい強き猛者だ!」
「ばっちり島津殿の紋が入ってるし、うちは飼わないからね。何度も言ってるけど」
「こわかった(ρ_;)」
《フーッ(-ω-;)》
「猫に襲われて猫に助けられるとは…。貴様恥ずかしくないのか?」
「まぁまぁ殿、小さい身体でこれだけの猫に囲まれたら恐怖ですよ(笑)」
「振り払えばいいだけだろうが…」
「てのなかにややこがいたのです。ふりはらえません」
「まだ持ってたんですか?」
「みぅみぅとかわいかったので」
「それにしても、囲まれてましたね…」
「それは儂のせいかもな(苦笑)」
「何故ですか?島津さん」
「儂に抱き上げられておったろう。新入りと思われたのかもしれん」
「おれはしまづのこじゃないです(;.;)
おれはいしだみつなりなんです(゜´Д`゜)」
「あぁ〜、佐吉さんはうちの子ですからね〜泣かないでくださいね〜」
「それしきの事で泣くな!!貴様それでも石田三成か」
「そうですよ〜。殿はあんな怒ったように言ってますけど、
ちゃんと石田の子って認めてますからね〜」
「左近」
「このまま置いていったりしませんので泣かないでくださいね〜」
「1日位なら預かるがな」
「猫まみれになっちゃいそうですね(汗)」
「もしも貴様を預けるなら秀吉様とおねねさまの所だ。
手をこまねいてらしたからな(-_-;)」
「はい(。・ω・。)」
「もう満足だろう?帰るぞ」
「はい(・ω・)」
「佐吉さん。手の中の猫を島津さんに返しましょうね」
「(o・д・)わすれてました」
《みぅみぅみぅ》
「好かれましたね(^^ノ)」
「でも、たまがゆるしてくれないのでかえません( ´・ω・)」
「前から気になってたんですけど、その『たま』って誰ですか?」
「たまはさこんのむすめです」
「左近?」
「殿、ちょっと待ってください!この左近には子供なんて居ませんよ!?
殿一筋ですよ!?なんでチャージ体勢なんですか!?」
「うちのさこんはおっさんでらんぼうです(・∀・)」
「ほら殿、佐吉さんの言ったこと聞きました?別の左近さんの事ですよ!!!!」
「貴様だっておっさんだろうが」
「まぁ、隠し子ぐらいいそうな感じだね」
「2,3人ぐらいはいそうだな」
「立花さんたちは黙っててください(`Д´ノ)」
「うちのさこんはてがおっきくて、わしわしとなでてくれるてがあったかくて………」
「ふんっ!それでどうしたのだ!!」
「………………(。・ω・。)」
「ど、どうしたと言っているんだ…」
「さこん……たまぁ……(゜´Д`゜)」
「さ、左近!どうにかしろ!!」
「いきなり覚えのない処に来てしまったんです。
思い出しちゃったら家や仲間が恋しいんでしょう」
「………」
「殿?」
「…………帰るぞ」
「殿っ!?」
「さっさとソレを持て!帰ると言っているんだから遅れるな!!」
「………はい。
佐吉さん、屋敷に戻りますから、ちょっとの間左近の肩で我慢してくださいね」
「ぴゃっ(o・д・)」
「では、島津さんお邪魔してすいませんでした。
立花さんお先に失礼します」
「おう、また来い!」
「うむ、また遊びに行くからな佐吉!!」
「ではギン千代がお邪魔にならない程度に回収に伺いますよ」
「なんだと宗茂」
「ギン千代、見送ろう」
「佐吉さん、ご挨拶は?」
「………おせわになりました(_ _)
またあそんでください(;_;)/~~~」
「「「ではな(^_^)ノ」」」
〜島津家門前〜
「遅いっ!」
「殿?挨拶してたんですよ」
「………知らんのだよ、そんな事!」
ぷいっ(`_´)
「あぁ、行っちゃった」
「(ρ_;)」
「………佐吉さん?」
「はい(。・ω・。)?」
「うちの殿はあの調子ですけど、佐吉さんの事結構気に入ってるんですよ」
「……はい(・_・、)」
「違う世界に独りで寂しいかもしれませんが、こっちにいる間は私たちの事を
家族と思ってくださいね」
「(;ω;)」
「帰れる手立てはまだ分からないですけど、うちのもんはそう思ってますんで」
「ありがとうございます(。・ω・。)」
「あと、泣きやんでくださいね〜。左近が家中のみんなに泣かしたと怒られるんで」
「はい(*´∀`*)」
「おっと、これ以上遅れるとうちの殿のご機嫌がもっと悪くなっちゃうんで急ぎますか」
「はいっ( ´∀`)」
「いい返事ですね(^^ノ)」
「あっ、しまどの!」
「どうしたんですか?」
「おれひとりじゃないです!」
「えっ?」
「オニぼんたんも居ます!」
《ぅな゛ぁ〜〜ん》
「??」
「あと、こちらであったひとみんないいひとでした(・∀・)!」
「…そうですか」
「はやくいえにかえりたいです!」
「『家』に帰りましょうか!!」
「はい!みつなりどのがおこっちゃうんで」
「そうですね。怒っちゃいますね(笑)」
「愚図が いつまで待たせる気だ!」
「おまたせしました」
「すいませんねぇ、殿」
「謝る気があるのか?左近」
「まぁまぁ、早く屋敷に戻りましょう!!
仕事が溜まってきてるかもしれませんよ」
「ふんっ!俺が直ぐ片付ければ良い話だ!!」
「おれもてつだいます(*´∀`*)/」
「なら早く帰りましょう。
早く仕事も片して休みましょう。
今日左近はなんだかどっと疲れました」
「愚図愚図してたのはそっちだろうが!まったく(`_´ )」
「さぁ『家』に帰りましょう」
「はい( ・∀・)」
「だから始めからそう言ってるだろうが」
「ははっ(^^ノ)」
((殿、何だかんだ言って待ってくれてるんですから…。全く素直じゃないですねぇ))
((寂しがりやはいったいどっちなんでしょうね…))
end
20100705
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